フランスでは、5月1日を鈴蘭を日と呼んで、大切な人の幸福を願って鈴蘭を贈るのだそうです。
自分でない誰かの幸せを願うなはステキなこと。
日本でも、他の人の幸せを願うことを美徳とするのだから、鈴蘭の日がもっと広まってもいいと思うのだけど、そうでもない。
それは、鈴蘭の収穫や流通の問題だったり、鈴蘭には毒性があって、鈴蘭のお花畑で眠ると死んでしまうという噂だったり(本当?)。
理由は色々とあるのだろうけれど、クリスチャンでもないのに、クリスマスや、ハロウィン、はてやイースターまで宗教行事をせっせと商用ネタに取り入れているのと対照的でおもしろい。
カボチャやたまごよりも、鈴蘭の方がよっぽどロマンチックだと思うのだけど。
5月のお花屋さんは、鈴蘭よりもカーネーション。
花持ちがよく、華やかなカーネーションを、母の日に向けて大量に並べています。
楚々とした鈴蘭の姿を、私はわりと好きなのだけど、お花屋さんではあまり見かけないのが残念です。
写真は、近所の古い団地造りのマンションの沿道花壇の鈴蘭です。
涼しい気候を好むか弱い草花と思いきや、関東の気候にも順応し、蒸し暑い夏も越え、しっかり根づいて年々数を増やしている。