きちんとした暮らしは、とるに足らない小さなことを、毎日ていねいにやっていくことで、できていくのではないかと、考えるようになりました。
きちんとしようと、用事や家事を詰め込んで、すべてこなそうと、ものすごーくがんばってしまったり…。
努力感や忙しさを伴うのは、ちょっと違うと思う。
ましてや、これを買えば暮らしが変わるとか、時間が節約できるとか、癒やしを得られるとかで、モノを買い込むのは、もっと違う。
たぶん、本当にやらなくてはいけないことは、ほんの少しで、それも小さなこと。
効率化時代では、雑用と呼ばれるもの。
そんな小さなことを、落ち着いてていねいにやると、なんだか安らぎを感じます。
心がすっと穏やかになっていくのです。
それは、地に足つけた、たしかな暮らしを感じるから。
生きている実感と充実感は、テンションをあげなくても、得ることができ、毎日の静かな生活の中にあると思う。
昔は目標に向かって、がむしゃらに走っていました。
でもその頃は、いつもイライラして、不満ばかりの日々。
ハイテンションの高揚感はあっても、雑な暮らしぶり。
その暮らしぶりが仕事や人間関係のトラブルにあらわれていました。
今は心穏やかな日々。
昔と同じことがあっても、イライラしません。
予定を減らし、小さなことをていねいに行って、きちんと暮らしている実感がでてきてから。
やっと、日常を生きるとは、こういうことかと、わかり始めてきてから。
トラブルも減りました。
これが、落ち着いたってこと?
だとしたら、年をとるのも悪くない。